秋を彩る器たち -神楽坂で開催-
open 11:00 → close 20:00
AKOMEYA TOKYO in la kagū 2F
磁器発祥の地佐賀県を代表する3つの産地の女性達が企画
16世紀末(1616年といわれいます)、豊臣秀吉による慶長の朝鮮出兵の際に鍋島藩(現在の佐賀県)藩祖、鍋島直茂が連れ帰った陶工の李参平によって有田泉山に磁器原料の陶石を発見したのが有田焼の始まりとされています。このとき白川天狗谷窯で焼かれたものが、日本で最初の磁器です。それから400年以上、伝統的に技術と品質を高めることで産業として発展させ、料亭や多くの飲食店、ホテルや旅館等で重宝されてきました。一方、一般家庭での普段遣いの器としても多くの人々に利用され愛されています。そんな中、佐賀を代表する3つの磁器の産地(有田、伊万里、嬉野吉田)で伝統の一端を担い、高品質で使いやすく、美しくかわいらしい器を創ろうと活躍している5人の女性たちが秋の味覚を更に楽しませてくれる器をご提案するために東京神楽坂でのイベントを企画しました。食卓に彩りを与え、料理を引き立て、楽しませてくれる器たちをぜひご来場いただきご自身の目で手で音で感じてみてください。皆様にお会いできることを窯元一同楽しみにお待ち申しております。
窯元紹介
渓山窯 [有田]
5,000円札が発行された年、ろくろ職人の祖父龍一は勤めていた窯元から独立し、有田町岩谷川内で妻・英子とともに「渓山窯」を開窯。
料亭などの割烹向けに有田焼製造を始めました。「蕎麦猪口100選」開催
会社は父康年に代替わりし、和食器の消費が大きく伸びていくなか、 弟・彰男とともに多くの商品開発に取り組みました。
とりわけ蕎麦猪口は当時の商社さんの 「いくつもの窯元をめぐって蕎麦猪口を仕入れるのが大変」 という言葉からヒントを得、 「だったらうちでたくさんの蕎麦猪口をつくればいい」と 企画開発に取り組み、 いまでは1000種類を超える蕎麦猪口が誕生しました。
古伊万里ブームもあり、蕎麦屋さんだけでなく、 たくさんの個人のお客様にも受け入れていただきました。
篠原 裕美子
渓山窯の
若き女性経営者
文山窯 [有田]
田園風景を見下ろす小高い丘にある工場には有田焼で唯一の「トンネル窯」があり、400年の有田焼の歴史に残る「蛍手(ほたるで)」「手捻り(てびねり)」「プラチナ牡丹」というロングセラー商品を生み出しました。この技術を次世代に引き継ぐとともに、日常生活を上質なものにする「こだわり」のある焼き物を作って参ります。
中島 眞由美
梶謙製磁社 [有田]
今から250年以上前にはじまりました。
当社のモノづくりの象徴的な『右向きの鯛の器』は、
右肩上がりを連想させる縁起の良いもの。
使う人の幸せを願って作るその想いは、
今のモノづくりにもしっかりと引き継がれています。
そして、有田の窯元では
3軒しか行われていない襲名制。
4代目梶原謙一郎が受け継ぐ歴史、技術、想いを、
当社が作る焼き物で感じてください。
梶原 浩子
瀬兵窯[伊万里]
そのため瀬兵窯では絵付けに使う色素にもこだわりました。
透明色の赤絵の具による上絵付けは、日本で唯一、伊万里 鍋島焼 瀬兵窯だけがもつ独自の技術であり、他にも藍染色(あいぞめ)、山桃色(やまもも)、蘇芳色(すおう)など天然色素を使った絵付けは焼き物の伝統産地である伊万里焼、有田焼地区で唯一、当社だけがもつ技術です。
天然色素を使った絵付けは生地の上に色を塗る合成色素と違い、天然の色素を生地に吸わせることで淡く優しい雰囲気を映し出してくれます。
瀬戸口 由美子
副久製陶所[嬉野(吉田)]
長年うつわを作り続けていても、未だに窯をあける度、その美しさや歴史の面白さ、奥深さといった磁器の魅力を肌で実感します。うつわを使う人が、日常生活の中で使うことによりこの魅力を感じてもらえるよう、うつわに焼き留め、語り継ぐ。それが肥前吉田焼の職人の使命だと思って、毎日、土と向き合っています。
副島 美智子
秋を彩る器たち
磁器発祥の地佐賀県を代表する3つの産地の女性達が企画